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みなさま、こんにちは!薬膳八百屋です。

お盆も終わりましたし、早く暑さが和らいで欲しいものですね。

今回は晩夏の時期に役立つ情報をお届けしてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

処暑の養生法「滋陰潤肺(じいんじゅんぱい)」

立秋を過ぎ、少しずつ日が暮れるのも早まってきていますが、まだまだ暑さは続きます。

夏バテなどされてないでしょうか?

汗として体の水分はどんどん出て行き、その際に「気」も消耗することは前回の新聞でお伝えしました。

体の中は思った以上にカラカラに乾燥していますが、それは自然界でも同じです。

照りつける太陽により地上の水分はどんどん蒸発し、乾燥の季節がやってきます。

そんなわけで、晩夏のこの時期のポイントは「潤い」です。

身も心もしっかり潤してまいりましょう。

「滋陰」とは?

「滋陰」とは「陰を滋養する」こと。

ここでの「陰」とは「血液や津液など、人体に存在する体液全般」を指します。

「潤肺」とは?

「潤肺」とは「肺を潤す」こと。

肺は東洋医学では「嬌臓(きょうぞう)」とも呼ばれ、五臓の中で唯一外気に直接触れている臓器です。

そのため、外気の影響をとても受けやすく、繊細です。

生理学では、外から侵入した埃やウイルスなどは肺にある絨毛の粘液に絡め取られ、痰や鼻水として外に出すことで、肺を守っている、と考えます。

そのため、この「粘液」が十分に存在し、正しくはたらくことがとても重要です。

水分ですので、外気の影響を受けて秋冬は乾燥しがち。

マスクをすることで潤いを保っていますが、寝不足や偏った食事など不規則な生活習慣により津液が十分に作られないと乾燥につながり、肺をしっかり守ることができず「風邪」「咽頭炎」などの症状としてあらわれます。

様々なかたのお話をうかがうと、食生活はすごく気をつけていても、寝不足のかたが案外多いのに気づきます。

十分な睡眠は「気・血・津液」をたくさん作り出すことにつながります。

この秋の夜長は夜更かしをせず、睡眠をしっかり取ってみましょう。

「滋陰潤肺」の食材

山芋、アスパラガス、ズッキーニ、白木耳、あんず、ココナッツウォーター、びわ、氷砂糖など。

この中でも、今年豊作なズッキーニについて詳しくご紹介してまいります。

ズッキーニの薬膳的な効能

ズッキーニは熱をとるだけでなく、津液を生み、肺を潤し、かつ余計な水分な尿として出してくれる、という晩夏から秋の初めにぴったりの要素が全て詰まっています!

この時期にありがたい食材ですね。

ズッキーニの性味

「性味(せいみ)」とは「からだに及ぼす作用」のことで、ズッキーニは「寒 / 甘」。

身体の熱をしっかり取り、水分を補ってくれます。

ちなみにウリ科ですが、キュウリ属でなくカボチャ属です。

おいしいズッキーニの選び方は?

おいしいズッキーニを見分けるポイントは①色②形③皮の様子の3つです。

①色は黄色でも緑でも濃いものを選びましょう。

②形は太過ぎず、ふくらみが均一なのが良品です。

③皮は柔らかくツヤがあり、傷のないものが良いでしょう。

ズッキーニが長持ちする保存方法は?

安いとついついたくさん買ってしまいます。

効果的に保存して、長持ちさせましょう。

【冷蔵保存の場合】

ラップや新聞紙などにくるみ、冷蔵庫の野菜室で保存します。

水分が抜けると味が落ちてしまうので、くるむことでそれを防ぎます。

【冷凍保存の場合】

ラップにくるんで丸ごと保存も可能ですが、オススメは輪切りや角切りにして少し加熱しておくこと。

こうすることで、すぐに料理に使えます。

加熱後、しっかり熱をとり、バットなどで少し冷凍してから、冷凍保存袋などで保存しましょう。

ズッキーニのオススメの調理方法は?

ズッキーニは油との相性がとてもよく、また、加熱することで甘みが増します。

こう聞くと「カボチャ属」というのも納得ですね。

・輪切りにしてスキレットに乗せて焼き、オリーブオイルと塩胡椒をかける。

・薄くスライスして「みやじ豚」と一緒にサッとゆで、「金ごましゃぶしゃぶのたれ」で冷しゃぶサラダに。

・拍子木切りにして「キムチ革命」につけ、キムチにする。

他にも当店の食材で色々な楽しみ方ができます。

お気軽にスタッフにご相談ください。

肺をサポートする生薬の一つ「枇杷葉」

歴史

「枇杷」という名は葉の形が楽器の琵琶に似ていることに由来する、という説もあるようです。

元々は中国原産ですが、かつては日本でも自生していた品種があったとか。

現在の食用の枇杷は幕末に長崎に伝えられ、全国に広まったそうです。

枇杷葉の性味・効能は?

【性味】苦 / 涼(熱を冷まし、痰を外に出します) 

【効能】止咳・止嘔(咳・嘔吐を止めます)

枇杷葉の基原植物は?

バラ科の常緑高木。

葉の裏の絨毛はブラシなどで取り除いて用います。

枇杷葉の漢方的な使い方は?

①気管支炎などで喉の乾燥がみられる時に沙参などと組み合わせます(枇杷清肺飲)。

②鼻炎などで鼻づまりがみられる時は山梔子などど組み合わせます(辛夷清肺湯)

③口内炎や歯槽膿漏などに炙甘草と配合します(甘露飲)

④食あたりや夏の下痢に丁香などと配合します(和中飲)

枇杷葉の民間的な使い方は?

あせもや湿疹を治療する浴湯料としてよく知られていました。

大正時代には静岡県の禅寺から始められた「枇杷の葉療法」が誕生しました。

薬膳八百屋では30g550円からご用意

「漢方的な使い方」でご紹介した通り、組み合わせる生薬によって上半身の様々なトラブルに応対できる枇杷の葉。

今回ご紹介した組み合わせる生薬のほとんどを八百屋でそろえることができます。

また、インターネットでも販売中!

今の時期に欠かせない生薬「枇杷葉」、ぜひこの機会にお買い求めください。

紫蘇ジュースは作ってみましたか??

6月の「生薬であそぶ会」で大変ご好評いただいた「紫蘇ジュース」。

メインの原材料である「紫蘇葉」は通常量り売りをしていますが、この夏は、猛暑をみんなで乗り切りたい!という思いから特別に袋に詰めたものをご用意しています。

材料の赤酢(もしくは黒酢)と、黒糖パウダーもございます。

スタッフのいない時間帯もご購入可能です。

作り置きが可能で希釈していただくタイプですので、まだの方はぜひお休みの日に作ってみてくださいね!

イベント情報

第67回つまづかない漢方講座「葛根加半夏湯(かっこんかはんげとう)」やります。

これは有名な「葛根湯」に「半夏」という生薬を「加」えたものです。

半夏を加えるだけでどんな作用が生まれるんでしょうね?

8月はお休みをいただいて、次回開催は9月25日(日)です。ご注意ください。

第66回は「白虎加人参湯」を作りました。

午後の体調はいかがでしたでしょうか?

これを書いているスタッフは試飲をした「石膏水」の影響か頭がいつもよりスッキリしていたような気がします。

さて、この春からつまづかない漢方講座では「傷寒論(しょうかんろん)」という、漢方を学ぶ上では避けて通れない昔ながらのテキストを読み解いています。

傷寒論では「誤治(ごち)」といって薬を誤って処方してしまった場合の体調の変化や、それに対して体調を立て直す方剤はどういったものがベストか、その理由なども詳しく書かれています。

「漢字が多くて難しそう…」と感じるかもしれませんが、まずは一度ご参加ください。

これを学ぶことで、実際にご自身で漢方薬を使う際に、適切なものを選ぶ力を身につけることができます。

お申し込みは店頭、LINE、各SNSから受け付けております。

ご参加お待ちしています!!

おまけ:だいこんちゃん日記〜ほどほどにおとりくださいコーナー〜

こんにちは!だいこんちゃんです。

みなさん、実は薬膳八百屋ではハーブがタダでもらえるって知ってました??

その名も「ほどほどにおとりくださいコーナー」です!

入り口向かって左手にあるプランターのハーブです。

「その日、自分で使う分だけ」でしたら、持って帰っていただけます。

袋が必要な方はだいこんちゃんか、スタッフにお知らせくださいね☆

立派なローズマリーの横に新しい小さな苗が植えてあるのを発見しました!

大きくなったらどんなハーブになるか楽しみです♪

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